本船動静とは?中古車輸出でバイヤーの「車はどこ」を減らす確認方法
中古車輸出の現場では、船会社サイトを開いて本船動静を確認し、日付をバイヤーへ転送する作業が日常的に発生します。取扱台数が増えるほど、この作業がボトルネックになりがちです。本記事では本船動静の基本と、確認作業を自動化する方法を解説します。
本船動静とは
本船動静とは、船会社が公開している本船(コンテナ船・自動車専用船など)の現在位置・出港予定・入港予定(ETA)といった運航状況の情報です。ONE、NYK、MOL、Maerskなど各船会社が自社サイトで「Vessel Schedule」「本船動静情報」として公開しており、船名や航海番号(Voyage No.)で検索して確認するのが一般的な方法です。
中古車輸出事業者にとって本船動静は、購入した車両がいつ港に到着するかをバイヤーに伝えるための重要な情報源です。
なぜ中古車輸出事業者に本船動静の確認が重要なのか
バイヤーにとって最大の関心事は「自分の車が今どこにあるか」です。入金後、車両が実際に手元に届くまでの期間は、バイヤーにとって最も不安が大きい期間でもあります。本船動静を正確に、かつタイムリーに伝えられるかどうかは、そのままバイヤーとの信頼関係に直結します。
取扱台数が少ないうちは、担当者が都度船会社サイトを確認してメールやLINEで連絡すれば十分に対応できます。しかし台数が増えるにつれて、「車はいつ着きますか」という同じような問い合わせが日々複数件発生するようになり、確認・転送の作業だけでかなりの時間を取られる事業者も少なくありません。
従来の確認方法とその課題
多くの中古車輸出事業者が今も行っている本船動静の確認は、次のような手順です。
- 船荷証券(B/L)やブッキング情報から、船名と航海番号を確認する
- 船会社ごとに異なるサイトへアクセスし、船名・航海番号で検索する
- 表示されたETAをメモまたはコピーする
- 該当するバイヤーを特定し、メールやLINEなどで個別に連絡する
この方法には、次のような課題があります。
- 船会社ごとにサイトが異なるため、複数の船会社を利用している場合は確認作業自体が煩雑になる
- 手作業での転記・転送が発生するため、車両とバイヤーの取り違えなど人的ミスのリスクがある
- 担当者が確認しない限りバイヤーには伝わらないため、営業時間外や担当者不在時は情報が止まってしまう
- 取扱台数が増えるほど、この作業に比例して時間がかかる
本船動静を自動で確認できるようにする方法
本船動静の確認・共有をシステム化するという選択肢もあります。船会社のデータをもとに本船の位置とETAを自動で取得し、バイヤーごとの画面にそのまま反映する仕組みです。
この方式には、次のような特徴があります。
- 担当者が船会社サイトを開いて確認する作業がなくなる
- ETAが更新されると、担当者とバイヤーが同じタイミングで新しい日付を確認できる
- バイヤーは自分の車両の状況を、時間帯を問わず自分の画面で確認できる
- 通関の手配を前もって進められる精度でETAを共有できるため、バイヤー側の受け入れ準備もスムーズになる
まとめ
本船動静の確認は、中古車輸出の業務の中でも地味ながら手間のかかる作業です。取扱台数が少ないうちは手作業でも問題になりませんが、増えるにつれて確実にボトルネックになります。バイヤーが自分自身で本船動静を確認できる仕組みを用意しておくことが、問い合わせ対応の負担を減らす最も効果的な方法です。
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